交通事故における過失割合の重要性について

「過失割合について伝えられたが、損害賠償が十分になされるなら問題ないと思っていた。示談金の額が減額されると聞いて驚いている。」
「加害者側の保険会社から示談中に提示された過失割合について、とても納得できない。反論しようにもどのような進め方で主張したらよいか分からず困っている。」
交通事故の被害に遭われた方のなかで、過失割合について、こうしたお悩みをお持ちになられている方は、決して少なくありません。

このページでは、交通事故にまつわる数多くのキーワードのなかから、交通事故における過失割合の重要性についてスポットライトをあてて、くわしくご説明してまいりたいと思います。

■過失割合とは
過失割合というキーワードを耳にしたことがある方は、数多くいらっしゃると思われます。
一方で、過失割合について具体的に説明できるという方は、そう多くないのではないでしょうか。
まずは、過失割合がどういったことをさす言葉なのかについて、整理しておきましょう。

過失割合とは、ある交通事故について、被害者と加害者の過失を割合で示したものをさします。
交通事故がどういった状況で起きたのかは、それぞれの事故でさまざまです。
交差点や見通しの悪い道路での交通事故などは、被害者にも過失があったと言わざるを得ないケースが少なくありません。
場合によっては、当事者の一方を被害者とし、もう一方を加害者とすることが不合理なほどに、複雑な事故もあります。
そうした交通事故においては、過失割合を決定することで、損害賠償問題についての処理が簡便になるという大きなメリットがあります。

過失割合は、数多く発生する交通事故問題に対処する上で、重要な役割を担っているのです。

■過失割合の重要性
過失割合は、当事者である被害者や加害者にとっても重要性の高い問題です。
これは、過失割合をもとに、過失相殺が行われるからです。
過失相殺とは、損害賠償額について、過失割合に応じて配分するもので、被害者側からすると、損害賠償額が減額されるということになります。
とくに、死亡事故や後遺障害が残ってしまうような重大な事故の場合には、慰謝料を含めた損害賠償額全体が高額になりがちで、過失割合の影響を非常に強く受けることになります。

多くの交通事故において、過失割合は保険会社が判断します。
しかしながら、過失割合の判断は、過去の類似の交通事故についての裁判例を検証するなど、高度な専門性を要するため、保険会社の提示した過失割合が必ずしも適切なものであるとは限りません。
過失割合について、疑問点や不満がある場合には、法律の専門家である弁護士に相談することで、解決の可能性が飛躍的に高まります。

弁護士 君塚 洋（弁護士法人中村・橋本法律事務所）は東京駅・有楽町駅・日比谷駅から近い東京都千代田区丸の内を中心として東京都はもちろん、千葉県、神奈川県、埼玉県の一都三県や北関東にお住まいの方の交通事故に関するお悩みにお応えする法律事務所です。
交通事故でお困りの方は、当職まで是非、お気軽にご相談ください。