交通事故で健康保険を活用するメリットとは

「交通事故の被害に遭い、しばらく通院することが決まった。自動車保険で対応するものなので、健康保険は使えないのではないかと心配だ。」
「交通事故で入院や通院を余儀なくされた場合には、健康保険でどのようなメリットがあるのだろうか。」
交通事故の被害に遭われた方のなかで、健康保険について、こうしたお悩みをお持ちになられている方は、決して少なくありません。

このページでは、交通事故にまつわる数多くのキーワードのなかから、交通事故で健康保険を活用するメリットについてスポットライトをあてて、くわしくご説明してまいりたいと思います。

■健康保険とは
日本では国民皆保険制度がとられており、日本国民である人は、全員何かしらの公的医療保険に加入しています。
健康保険は、公的医療保険の一種で、ほかには国民健康保険、船員保険、共済組合などが含まれます。
健康保険は、主に会社員の方が加入できる保険です。

健康保険に加入し、毎月保険料を支払うことで、医療機関で治療を受ける際に、の診療費の一部の支払いのみで済みます。
多くの日本国民が基本的な医療を受けることができるような制度の根幹が、健康保険への加入なのです。

■交通事故による治療費は健康保険が利用できるか
交通事故の被害に遭い、その治療費に健康保険が適用されるかどうかについて、疑問に思われる方、不安に思われる方も多いことでしょう。
結論から申し上げますと、交通事故による治療費に健康保険を利用することは、可能です。

ただし、本来であれば、被害者の治療費については、加害者が全額負担するべきものです。
その治療費を、保険料からなる健康保険で一部支払うのですから、加害者側へ後から請求がなされます。

また、通勤中や業務上の交通事故においては労災保険が適用されますので、会社へ確認するのがよいでしょう。

■交通事故で健康保険を活用するメリット
交通事故で健康保険を活用するメリットとしては、被害者の方が支出するお金が減る可能性があるということです。
例えば、多くの交通事故では、加害者だけでなく被害者の方にも一定の過失があったとして過失割合が決められます。
そこで、被害者側の過失が０でなければ、自身の治療費にも一定の負担が必要となります。
健康保険を活用することで、被害者の方が支払わなければならない治療費が減少するのです。

弁護士 君塚 洋（弁護士法人中村・橋本法律事務所）は東京駅・有楽町駅・日比谷駅から近い東京都千代田区丸の内を中心として東京都はもちろん、千葉県、神奈川県、埼玉県の一都三県や北関東にお住まいの方の交通事故に関するお悩みにお応えする法律事務所です。
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